セブ島・サウスピークという語学留学の日本語禁止校で3週間勉強してきました。
その3週間、私が選択したレッスンは、グループレッスン以外は全て英文を書く宿題があるもの。自習時間は多くの生徒が音読や発音練習に励んでいる横で、私は毎日せっせと作文(エッセイ)を書いていました。
日本語でも文章を書くのは決して早くないのに、なぜかライティングばかりやっている私・・・。
ライティングを頑張っていたのは、こんな理由です。
今回の留学では、堅い文章が書けるようになりたいという目的がありました。
普通の友達に書く手紙や、簡単な説明文(日本文化を紹介する)はそんなに困らないのですが、堅い文章(オフィスで使われる文章や説得力が必要な文章)はどんな語彙が適当なのか?どんな言い回しがいいのか?ちょっと自信がありません。
そういったニュアンスを学ぶのは日本だと難しいので、周りの生徒さんたちが「そんなに書く宿題のあるレッスンばっかり取って、大変じゃない?」と心配してくれていても、やりたい事が出来ていたので結構満足していました。
「私の意見では・・・」って、そんなに書く必要あるの?
ところで、ライティング・スピーキングの教科書には、自分の主張を書く時に使う常套句が載っています。主張を述べる時には、「私は~と思う」「私の意見では~」などで書き始めよと、大抵どこの教科書にも出ています。
▼これらは全て「ここからは、私の主張だよ。」と読み手に知らせるために書く書き出しですが、さすがに毎日何度も書いてるとウンザリしてきます。
I think that ~
In my opinion、
I assume that ~
文頭にいちいちこれを書いて自分の意見を断言するのは、日本人の私には強すぎる表現に思えます。なんと言うか・・・圧が強いんですよね。
文頭にあると、普通に「~だと思うよ」というより、強い自己主張を感じます。
ある時、先生に”I think that~”と、書き足しなさいと言われたので。
ある時先生に、エッセイ冒頭の自論を述べる部分で”I think that~”を書いてないことを指摘されました。いい機会なので、これって必要ですか?と聞いてみました。どう見たって私の考えだって分かりますよ?と。
実はその部分は、前の文章とのつながりを考えて、意図的に”I think that~”を抜いていたのです。少し前の部分にも「~と考えます」と別の表現で書いてしまっていたので、繰り返しはリズムが悪いとの考えでした。前後の文脈から私の意見だと分かるだろうと思ったのです。
ところが先生は、”I think that~”は必要、と断言。
そうしないと読者(スピーキングなら聞いている人)は、私がその考えを他のところから借りてきたものだと感じる可能性があるというのです。話し手のあなたが考えたことじゃない、自分の意見を持っていないと感じてしまう、だから、しっかり「私が考えました」と主張すべきと言われました。
はぁ、そういうもんなんですね・・・。
日・英の言葉以外の違い。
実は、サウスピークに来て知りたかった事はこういうことでした。英文を正しく書けるようになっても、感覚の違いや話の運び方一つで上手く伝わらなかったり、評価してもらえなかったりするのはいかにも勿体無い。
お互いに察しあえる文化の中で育った私達にとって、「言わなくても分かることは言わない」のは身に染みてしまってるんだなぁとしみじみ思いました。
外国に出ると「言わないことは伝わらない」というのは頭では分かっていますが、やっぱり体験すると得られる情報量って格段に多い。一つ一つ体験していくしかないんでしょうね。
こんな一つの事をとっても、英語と日本語での「当たり前」は大きく違うと思った出来事でした。
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