英語教室で数人の子供たちに本を読むときや、読み聞かせの会などでは、いい話なのに本のサイズが小さすぎて採用するかどうしようか迷う時があります。それでBig Bookと言われる大きく印刷したバージョンのものがないか探すことがあるのですが、その途中で見つけて一目惚れした本をご紹介しようと思います。
「おおきなかぶ」という誰にとっても馴染み深いお話です。日本の作家さんのもので、日本語、英語が同じ紙面に印刷されているのもスグレモノです。
- 読みやすさ:かなり簡単
- ページ数: 1P
ストーリーと覚えておきたい英語表現。
誰も知っている「おおきなかぶ」。あえて説明は要りませんよね。英語教室や幼稚園の発表会の劇でも定番の出し物です。おじいさん、おばあさん、孫娘と英語表現も繰り返しなので年齢の低いお子さんでも分かりやすく楽しめるお話です。
横に日本語版も書いてあるのですが、2つほど英語表現をピックアップしてみました。
May it grow into a big tasty turnip.
まずmay使った表現です。通常、助動詞のmayは「してもよい」・「かもしれない」という推量と許可の意味で使われることが多いです。しかし、この本では「大きくて甘いかぶが出来ますように。」と「しますように」=祈願の意味で使われています。祈願の表現はあまり出会うことがないので、初めて聞く人もいるかもしれません。といいつつ、スターウォーズファンならよく知っているあのフレーズで使われています。
May the Force be with you.(フォースの共にあらんことを!)
私は祈願のmayを聞くと、ついヨーダの顔が思い浮かんじゃいます。
budge
もう一つは、「それでもカブは抜けません」という決め台詞にbudgeが使われていました。本来budgeという単語は、抜くというより動かす(動く)という意味で使います。転じて人に対しては意見を変える、態度を変えるという意味で使います。
読みどころ
読みどころは、何と言ってもこの本の大きさとスタイルです。1枚の紙に全てのお話が書かれています。初めてこれを見たとき、大人なのにワクワクしてしまいました。紙製ですが、強化した紙なので破れないそうです。
これを使って、みんなで「大きなかぶ」ごっごをしたら楽しいですよね、きっと。英語劇をやるまえのイメージ作りにも役立ちそうです。同じシリーズで、浦島太郎も出版されています。子供が乗れそうなサイズの亀のイラストが魅力的です。
日本語と英語、交互に読んであげるのもよし、いっしょに遊んであげるのもよし、使い勝手がありそうな変形絵本です。
▼リンゴはサイズ感を知ってもらうために置きました。
▼amazonで販売しています。
▼浦島太郎はこちら。
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