普段私はiPhoneしか持ち歩かず、Instagramにアップする写真もiPhoneの付属のカメラでしか撮りません。
その制約の中でも、よりキレイに撮影する方法を知りたくて、こちらの本を読んでみました。
本書の中でキャッチーだったのは、「ガバサクで撮る」こと、「念写」という言葉です。
どちらも著者である、たくきよしみつさんが伝えている言葉です。短くて印象に残る言葉なので、すぐに覚えられていつでも実践できそうです。
もう一つ良かったのは、ブログなどWEB上で使う場合、印刷で写真を使う場合、どれぐらいの画素数にすればいいのか、長年はっきり分かっていなかったので、その点が解決したことでした。
ガバサクで撮る。
これはもうガバガバ、サクサク撮ると言うデジタルカメラの心得です。今までの私は、数枚しか撮らなかったり、面倒だなぁと思ってカメラを出さなかったりしていましたが、後でもう少し色々撮っておいたら良かったなと思う事はしばしばでした。
ガバガバとは、良い写真を撮るには同じ写真を何百枚も取るつもりで撮影しようということです。うっすら分かっていたけれど中々実践できていなかったので「ガバサク、ガバサク……」と念じながら撮りたいです。
念書とは?
これは特に、暗い場所や夜に撮影するときに心がけですが、念のために沢山撮っておくことを、たくきさんは「念写」と呼んでいます。
暗いところで撮影する場合は光をたくさん取り込むために長くシャッターを開く必要があり、当然手ブレが起きやすくなります。手ブレが起きるのは仕方がないと割り切った上で、念のために何枚も撮っておく、またはシャッター有りと無し両方で撮ってみる、連写してみる、と多めに撮影しておくことを「念写」と一言でまとめられています。短くて覚えやすいところが素晴らしいと思いました。
画素数とdpiを理解する。普通に使うなら200万画素もあれば十分。
PCのディスプレイで表示するなら200万画素もあれば事足りるということを豊富な例を交えて分かりやすく説明してくれています。
また家庭で印刷する場合でも、だいたい200万画素もあればいいという事が分かりました。
ちなみに画素とdpiの違いですが、こちらで分かりやすく説明されています。
商業印刷物に使われる写真画像の解像度でさえ350dpiだそうで、実際には200dpiで印刷しても、人間の目には違いはほとんど分かりません。この本には多くの作例が載っていて、実際にどのように見えるかという違いが非常に分かりやすかったです。今までスキャナーを使うときなど、dpiをどれくらいにしようか悩んでいたのですが350dpiもあればいいのだと分かって一安心です。
この本の前提が、スマートフォンに付属のカメラではなく、コンパクトデジタルカメラを使う人向けだったので、露出やレンズについてはもっと詳しく書かれています。
他にも色々と参考になる事が書かれていて、いい勉強になりました。