児童英語教室をやっていると、1人のお子さんの成長を継続して見守れる場合があります。
何年も、時には10年ぐらいの長い時間、毎週決まった時間に集団の中の個として見ていると、かえってその子の成長がくっきりと見えるのです。
その中で気づいたこと、それは、今は出来るように見えなくても、将来伸びてくる子がたくさんいるということです。
心配するのは当たり前。
一見、物事を要領よく片付ける子、頭の回転の良い子、物覚えの良い子が将来成績が良くなるように思いがちです。
そして、親の立場からは、同じ塾に通っていたり、同じクラスにいる周りの子供たちの勉強の出来や成果が、否が応でも目に入る時があります。人より我が子が成功しているならいいけど、もっとデキる子が近くにいると、なんだか落ち着かない・・・。
比べてはいけない、焦ってはいけないと思っても、我が子は、やっぱり成績が良いほうがいいし、せっかく習い事に通わせているのに、しっかり覚えてきて欲しいなと思うのは自然なことだと思います。
そう思えば思うほど、不安になるなという方が無理なのです。
だからこそ、客観的に何年も子供見ている立場から言えることをお伝えしたいと思います。
後から伸びてくる子はたくさんいます。
周りが慌てて、良いことは何もない。
我が子もゆっくりタイプなので、不安な気持ちはとっても良く分かります。
でも、周りが心配したり、焦ったり、叱ったりする事で何か良くなったことを見た記憶がありません。表面上は成績が良くなっても、プレッシャーがかかっている子の顔は若干暗かったり、切羽詰まっている気がします。その子のメンタルは大丈夫かな・・・という気持ちがよぎったりします。
結局、親が出来る最大の応援は信じて励ましてあげること、そのままの自分でも大丈夫だといってあげることなんだろうと思います。
とは言うものの、信じて待つって難しい。だからこそ、私が見てきて知っているあと伸びするゆっくりさんの事を書きたいと思いました。
成果が出るまでは、本人だって不安です。
個別ではなく、グループで教えていると、なかなか暗記ができなかったり、理解するのがみんなより遅い子は必ずいます。個人差があるのは当然ですし、それは裏返せば長所にもなりうるのですが、今やっていることができるかどうか?で判断されると圧倒的にそういう子たちは不利になります。
本人だって不安だし、もしかしたら結果が出る前に自分はダメなんだという自己像をもってしまうかもしれません。
けれども、その子たちは驚くべき粘り強さを持っていることが多いのです。その成果が出るまでは本当に長い時間がかかります。大人だって成果が見えない事はしたがらないのに、その子達はもくもくとやり続けます。それって、誰にでもある才能ではないのに、中々外には見えません。
であれば、親は不安から行動するよりも、「よくがんばっているね」と励ます方がお互いに幸せです。
何年も見ていて断言できますが、のんびりさんタイプにも将来伸びる子はいっぱいいるのです。
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