リアルの本屋で雑誌を買うことはおろか、雑誌コーナーに立ち寄ることも年に数えるほどになっていたのですが、先日、雑誌を久しぶりに買いました。
雑誌を開くと、しばらく忘れていたドキドキを思い出しました。雑誌はどんどん売れなくなっていますが、なくなって欲しくないと切実に思いました。最近買って楽しいなぁと思った雑誌はこちら。
やっぱりプロが探してきてくれる情報ってすごい。
知りたいことがあるとネットで検索することの方が圧倒的に多くなっているのですが、ファッションとかインテリアやデザインなんかの情報はもう一つ上手に探せません。あちこちに点在していて当たりを見つけるのにすごく時間がかかるのです・・・それって、私だけなのかな。
若い世代はInstagramで欲しいものを探すと聞くけれど、私はなんだかピンと来ない。もちろんInstagram発信で始まる新しいトレンドがあるのは感じるけど、インスタを見て欲しいもの、知りたいことにスパッとたどり着けることはないので、そういう風には使っていません。
ネットだと今まで雑誌から得ていた情報を探すのは難しいな・・・と無意識に思っていたのですが、たまたま雑誌を買って「これだ~!!」と思ったのです。
知らなかったこと、すごいな、素敵だな、と思うことが、まとめてドンと載っている気持ちよさって、特別です。
やっぱりプロが探してきてくれる情報ってすごいな。
デザインの引き出しには、紙で作る雑貨のバリエーションや価格やロットが特集されていて、一冊読めば大体どんな物がどんな価格で作れるのかが分かります。紹介している業者さんも、編集の方が記事にする前に記載している以上に取材しているはずで価格や仕上がりについても、一定のレベルは担保されているんだと思います。
だからと言って、何か作る予定はないんだけど・・・。
▲こんなサンプルもついていて、仕上がりや出来ることが実物で確認できるのもリアルの良さだなと思う。
「ブルータス」は雑誌と言いながら、毎号全く違う特集を組んでいて、専門書には負けるけど、本にはない種類の切り口の情報が読めて、それはそれでワクワクします。雑誌には鮮度のある情報があるのも魅力。
▲「死ぬまでにこの目で見たい 西洋絵画100」「器の教科書」「危険な読書」。特集の組み方が魅力的だなぁと思う。
大抵の事はネットで検索すれば事足りるし、雑誌の読み放題サービスを契約しているので、これもオンラインで何冊も見ることが出来ます。
でも、読み放題サービスは全ての情報を読めるわけではないし、ネットではこれだけの粒の揃った情報を集めるのには膨大な時間がかかります。
この雑誌一冊を作るまでに、調べて、振り分けて、実際に足を運んで・・・と私の代わりにプロがたくさん関わって作ってくれてるんだなぁと思うと、雑誌文化、しぼんでいって欲しくないなぁと思いました。
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