幹事なんて柄じゃないと思っていた私でしたが、人生分からないもので、最近は自分発信の勉強会や懇親会をする機会が増えてきました。
また独立すると、仕事自体がコミュニティの運営に共通する事柄が増えてきます。事業主になると、宣伝から運営まで、全て自分の考えで決められる代わりに迷うことも出てきます。
そんな矢先に偶然SNSで、この本、「人見知りで出不精だったOLがコミュニティの女王になった理由」を買われた方の投稿を目にしました。
まさに、自分が気になっているテーマを扱った本だったので、これは速く読んでみたいと、その日のうちに本屋さんで買ってきました。
こんな本です。
普通のOLさんだった著者の中村さんですが、「ハンバーグの会」というコミュニティを立ち上げて人を集めたり繋いだりするようになり、その運営の中で学んできたノウハウがたくさん詰まった本です。
本の帯にも「ビジネスに繋がる超実践的なノウハウが詰まった唯一の本」と書いてありますが、読んでみるとコミュニティ運営に関わる人が悩んだりつまずいたりする点を、細かく丁寧にフォローした非常に役に立つ本でした。
やってみないと分からない困り事まで、細やかに解決策が提示されています。
この本を読んでみての感想ですが、「それ、どうしたたらいいか悩んでた!」と、膝を打ってしまうような、小さいけれど誰に相談したらいいか分からない問題の処し方まで細やかに書かれています。
本来、そういった困り事は一つ一つ自分なりに考えて、いい方向に持っていくのでしょうが、この本はまるで頼りになる先輩のように「こうすると良いんじゃない?」とアイデアを教えてくれています。
解決策は一つではありませんし、この本のやり方が誰にでも当てはまるわけではないですが、大いにヒントになる事が書かれていると思いました。この本を読むことで、幹事初心者や会の運営を考えなければならない人は大いに助かるはずです。
そんな実用的なノウハウとは別に、心に響いた部分がありました。
人生で自分が出会える人は限られているから、出会った大切にする。
会った人全員と縁が深くなるわけでもないから、その出会いを大切にしたい。
要約するとそんな事が書かれていました。
何となく全ての出会った人とこれから縁が深くなっていくのだろうと思っていた私は、ハッとしました。どんなに素晴らしい方に出会って楽しい時間を過ごしても、様々な事情でその後お会いしていないなんて、よくある事なのに気づいていませんでした。
一期一会って使い古された言葉ですが、よく噛みしめると、本当にそうだなと思います。
人との出会いは貴重な事だと気付かせてくれた意味でも、読んでよかった本でした。