ずーっと何年も児童むけの英語のレッスンでは読み聞かせをしていたのですが、公共の場所でも不特定多数のお子さんに読み聞かせを始めました。
美しが丘TSUTAYAさんで、月に1度、英語、日本語の両方で読み聞かせをやっています。
たかが読み聞かせではあるのですが、やっぱり少しでも上手く読みたいなぁと思って色々勉強しています。
今日は自分が困って、調べたり工夫して上手くいったことを書こうと思います。
集中しない。
集中しない理由は、場にも依存するので理由をあげると幾つも思い浮かびます。公共の場所でする場合は、暑い寒い、広すぎる、雑音が多い、誰かが泣いているetc・・・数限りなくあります。なるべく落ち着いて聞いてもらえるように一つ一つ可能な限り潰していくことでしょうか。
日本語の読み聞かせでは、「♪始まるよ、始まるよ」で始まる歌などで、これから絵本を読む時間だよと子ども逹に意識してもらいます。それだけで全然結果が違うのですが、英語でそれをしている人はあまり聞きません(私が知らないだけかもしれませんが)。
私は簡単に「♪Open shut them」で最後に”Put them on your lap”で手はお膝、にしています。
大勢の前では緊張するのは当たり前。
英語の先生をしていると、子どもや保護者の前で踊ったり歌ったりがしょちゅうです(どっちも得意じゃないんですけど・・・)。普通の人より羞恥心はどこかに飛んでいっているとはいえ、やっぱり初めての場所や人は緊張します。
そんな時は、熱心に聞いてくれる子、質問してくれる子が救世主。
聞いてない、つまらなそうに見える子どもの方が気になりがちですが、そっちを気にし始めると絶対に緊張します。好意的、楽しんでいる、などプラスの反応の人を探してその人の目を見ると不思議と落ち着いて話せます。
これは大人に話をする時も同じで、どんな時もプラスの反応の人を会場で探して、その人を中心にまんべんなく会場の人を見るようにしています。
その上で、子どもたちの頭を超えて、会場の奥に向かって声を飛ばすつもりで読むと声がよく通るようです。
努めてゆっくり読むぐらいで丁度いい。
緊張すると、どちらかと言うと早口になる人が多いです。そして早口になると内容が理解しづらいし、自分の声を聞いてさらに緊張します。
「あ、緊張してスピードが上がってきたな」と感じながら、努めていつもより遅く大きな声で読んで、丁度良くなる気がします。
「そのお話、知ってる〜」と言われる。
これ、読み聞かせに慣れないうちは心が折れました。でも、「そのお話、知ってる〜」というのは、馴染みがあって好きだよという意味で言っている子も多いと知って、そんなに気にならなくなりました。
確かに「飽きた」と感じている時もあるかもしれませんが、会場全員がその話を知ってるわけではありませんし、すごく有名な本を読んでも、いい反応なケースも多いようです。
声をボールと思う。
私は元々声の通りは良くないですし、演劇的な経験も才能もありません。
それでもなるべく楽しんでもらいたいので、何とか声を届かせたいなと思って色々工夫しています。その中で、参考になったのは「声をボールと思う」感覚です。
大きな声を出すのではなく、一番後ろの人の頭を越すように、声のボールを投げます。ボールなので放物線を描いて落ちます。と言うことは、少し上気味に山なりに声が落ちていくと思って出すといいようです。出し始めは小さく、だんだん大きくなるイメージで、出したほうが心に残るのかなと思います。
思いつくままに書いてみましたが、また機会があったら続きを書くかもしれません。
▼今日の声の出し方はこの本を参考にしていますが、古くて見つけにくいかもしれません。同じ著者さんで読み聞かせの本は幾つも出版されています。
▼比較的新しい読み聞かせのハウツー本はこちら。
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