4月は新しい事を始める季節です。
そんな気分でいる時期に、たまたま書店で手に取った本の一節が頭から離れません。パラパラと見ただけで、まだしっかり読んでいないのですが、その本から思い至った事を忘れないように書いておきます。
その本は「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA」
書いた方は、ソフトバンクの孫社長の元の部下で、三木さんという方です。孫さんのハードな要求に答えて結果を出し続けてきたソフトバンク社員の仕事ぶり、社長としての孫さんの考え方も垣間見られて面白そうな本です。
山に登るには山岳ガイドが必要。
この本の一節で心に残っているのが、孫さんは何か分からないことがあるときは、迷わず詳しい人に聞くという部分でした。
この本の中では、詳しい人=マウンテンガイドと呼んでいます。高い山に登りたい時、登頂が難しそうな時、慣れない時は、マウンテンガイドが必要なように、新しい仕事、難しそうな仕事には専門家のアドバイスは必要でしょ?といった趣旨のことが書かれていました。
確かに、マウンテンガイドの力を借りつつ、色んな山にどんどん登って経験値を蓄えたほうが、一人で試行錯誤して時間をかけて一つの山を登るより、最終的には、ずっと高い山に行けそうです。
たとえ最高クラスの師でも、自分にとっていい師ではないかも。
先生を選ぶ時、評判のいい先生、最高と言われている先生が、自分にとっていい先生かどうかは、マウンテンガイドに例えると、ちょっと見方が変わります。
例えば、エベレストに登ったことがあるガイドはいいに違いないのですが、もしかしたら、自分が登ろうとしている山(エベレストよりずっと低い)の麓に住んでいるガイドの方が気候や山の地理に詳しくて適任かもしれないなぁと思いました。
何かを習う時、業界最高クラスとか、◯◯の実績とか、目を奪われるんですけどね。自分のやろうとしていることに合致していなかったら、むしろ得る所は少ないかもしれません。
そうなると、そもそも自分はどんな風になりたいのか?(どんな山に登りたいのか)を、しっかり考えることが大事です。
先生を選ぶ時は、高い能力や実績もさることながら、自分のやろうとしている事にピッタリと合致した先生、失敗経験も含めて同じ事をやった経験がある先生を探すほうが簡単だし、結果上手くいくんじゃないかと思い始めています。