先日、ちょっと悩んでしまったことがあって。
内容はともかく、その悩みの本質は「自分の好きなことは何か?」とキチンと向き合ってなかったのが原因でした。
普段は何となく目の前の事を一生懸命していれば一日が終わって、本当は何を求めて、今現在この事をしているのか考えないまま過ごしていました。
充実はしているけれど、本当はどこに行きたかったのか見失ってしまうなと思いました。たまには自分の心の奥の奥も覗いておかないとダメですね。
そこから、数日ひたすら「自分の好きなことは何か?」を考えていました。
ブログを書く前に、考えていることを言葉に変える。
ブログを書く時、テーマを決めると、一番言いたいことはなんだろうと自問自答が始まります。
家事をしていても、歩いていても、何となく頭の隅にあって、「言いたいのはAか?いや違うな、A’かな?」みたいな事を考えています。ポワポワンと頭の中にあった思考をかき集めて、しっかり言葉に変える作業です。
すごく簡単に言葉になる時もあるし、一日かかっても言葉にならない時もあります。別に壮大なテーマじゃないんですけど、緩くしか考えてなかったものは上手く言葉に出来ないようです。
何が一番言いたいのか、それを言葉でしっかり捕まえる作業が実は大切で、それが「書く」作業の幹なんだと思います。
しっかり「言いたいことはこれだ!」と決まらないと、書いている途中で支離滅裂になってしまうんです。何度かそれが理由で、何時間も書いた挙句にボツにしたことがあります。
「私が言いたいのは、こんな事だ」と自分で納得できた時は、文もスッキリするし、書くべきこと、書かないことも迷いなく決められて、その後の作業がスムーズに運びます。
悩む時も同じ作業をしていた。
悩んでいる時というのは、同じところをグルグルと回っていて結局は解決に向かっていない場合もあって、昔はけっこうな頻度でそんな悩み方をしていた気がします。
けれど、今回悩んでいて気がついたのは、ブログを書くようになって、思考の堂々巡りは格段に少なくなっていた事でした。
言葉に出来る部分は言葉に変換していって、モヤモヤした部分をどんどん小さくしていく。何なら図を書いたり、言葉を書き出してモヤモヤを整理していく。
思考を整理するというのはこういう作業なんだと思います。「そうか、そういう風に考えていたのか」と、自分の書いたものを見て改めて自分の気持に気づいたり、書くという作業を通して、考えることが上手になった気がします。
考えを言葉に変えることは難しいです。どうやっても、しっくりする言葉が見つからないときもあります。でも、その不自由さが、かえって考えの本質は何かを考えるきっかけになっている気がします。
書くことで、知らず知らずのうちに思考をまとめる訓練をしていたんだなと改めて思います。