最近は デザインの仕事についていなくても、チラシやプレゼン資料などのレイアウトを考えなければいけないことが増えてきました。どうせ何かを作らなければいけないのなら、視覚的に見た人に訴えかけるものを作れたほうが結果は良くなります。
それぐらい目に訴えるということは大事な要素だと思っています。
最近、何冊かデザイン系の本を読んで、いいなぁと感じた二冊をご紹介します。
「デザイン入門教室【特別講義】」はデザインを本業としていない人やデザインの入門者向けの人には、シンプルながら、細かいところまでデザインを考えるコツが事が網羅されたとてもいい本だと思いました。デザインを考える際の辞書と持っておきたい一冊です。
個人的によかった点① 黄金比について
黄金比の存在は知っていたのですが、実際に使ってみようと思った事はありませんでした。なんとなく知っている程度で深く勉強したこともありません。ちなみに、黄金比とは1.1618:1の比率で、自然界に多く存在し人間が美しいと感じる比率として昔から多く使われています。
ところが、この本にデザインのルールについての項目があり、あれ?どっかで見たことがあるな・・・と思ったら、私が使っている写真アプリの補助線が黄金分割というものでした。
よく黄金比は身の回りにあると言われていますが、本当に無意識に使っていました。もちろん、その補助線にはいつも助けられています。
個人的によかった点② 揃え方について
この本の良いところは、基本的なことだけではなく、ここ、よく分からなかったんだよねというモヤモヤについても親切に解説してくれているところです。
以前から、画面上にいくつかのイラストを配置するときに、1直線上に揃えればきれいに見えると言うのは理解していたのですが、細かい部分で迷うことがありました。
例えば犬と猫と鳥のイラストを並べるときに、そのくちばしと鼻先を揃えれば良いのか、または細部を無視して顔の一番膨らんだところで揃えるべきか考え込んで時間を取ってしまうことがありました。(理論を取るか、感覚的に端と感じるところを選ぶかの迷いです)
この本には、見た目上の軸(感覚的は端)を合わせると良いと事例と解説が載っていて、やっぱり感覚に従って良かったんだと安心しました。何となくやっていることにお墨付きが出ると自信が持てていいですね。今後、この問題で迷うことはないでしょう。
こんな感じで、知っていると違いが出、る細かいけれども重要な情報が載っている点がとてもいいなと思いました。
デザイン初心者なら、この本を持っていて絶対に損はないと思います。
時間がないならこんな本です。
分厚い本をイチから読んでいる暇は無いけれども、さっとデザインの基本を知りたいんだよね、と思っている人にはこちらの方が方が良いと思います。
「やってはいけないデザイン」 著者:平本久美子さんです。
素人がやりやすいデザイン上の間違いを、豊富な事例とケーススタディーでわかりやすく書いています。
本当にデザインをするのは初めてという人は、まずはこの本を読んである程度基礎がわかったら、デザイン入門教室に進んで、網羅的にデザインを勉強するのもいいと思います。
こんな記事も書いています。