童謡”Here we go round the mulberry bush” のマルベリーは桑の実。キャンプ場で初めて見たので調べてみました。【英語童謡】

英語の童謡(マザーグース)に”Here we go round the mulberry bush”という歌があります。先日、キャンプ場の中にmulberryの木を見て、初めてこれがマルベリーの木なんだと知りました。

せっかくなので、”Here we go round the mulberry bush”の歌や桑の実がどんなものか調べてみました。

この歌の歌詞の中にというmulberry bushという言葉が出てきます。「桑の茂み」という意味です。

Here we go round the mulberry bush
The mulberry bush, the mulberry bush
Here we go round the mulberry bush
So early in the morning

外国の歌に出てくる植物などは、日本人に馴染みがないものも多くてピンと来ない時がよくあります。

私にとって、このmulberry bushの歌もその1つで、mulberryの木ってどういうものなのかなぁと思っていました。ベリーというと、どうしてもイチゴやラズベリーのような甘酸っぱい可愛らしい実がなったものを想像しますが、実際はどうなんでしょう。

mulberryは桑(クワ)。甘酸っぱい実がなります。

桑について調べてみると、こんな風に書かれています。

日本では、かつて養蚕が盛んだったこともあり、各地に桑畑の名残があります。通常桑の木は接木で繁殖させるため、各地域で、独自の品種が選抜、育成された事から、地方ごとに様々な品種が生まれ栽培されてきました。また、もともと山に自生しているヤマグワなどもあり、桑の品種はものすごく沢山あります。

桑の実/クワの実/マルベリー/ミュール:旬の果物百科

このサイトでマルベリーの実を見て、「あ!」と思ったのですが、この赤黒い実、見たことがあります。私が知っているのは「コクワ」。山に自生しているコクワの実は、よく熟すと甘酸っぱい味がするのです。

北海道で子供向けの自然体験の山歩きに行った時に、ガイドの人が自生しているこの赤黒い実を「コクワ」だと教えてくれていましたが、どうも「コクワ」は自生している桑の木だったようです。

私にとって、桑は蚕のエサという認識で、まさかマルベリー、コクワと同じものとは思ってもいませんでした。

”Here we go round the mulberry bush”の歌の由来。

この歌についてウィキペディアなどを見ていると、一説ですが、イギリスの養蚕業に関係した歌だと書かれていました。

18世紀から19世紀の頃には、イギリスでは養蚕業が盛んで必死に生産量をあげようとしていたのですが、桑の木が霜に弱く、早朝に何らかの理由で桑畑に行かなければいけなかった事を歌にしているという説がありました。

マザーグースは外国、しかも何百年も前に歌われた歌なので、意味が分かりにくいものが多いですが、そういう由来があったのかなぁと思うと、少し納得できる気がします。

ちょっと可愛いマルベリーの実。どんなものか分かって、益々好きになりました。

注:一般的には、サルナシのことをコクワと呼ぶようで、どうして私が会ったガイドさん達がみんな、マルベリーをコクワと呼んでいたのか不思議なのですが、もしかしたら北海道ではコクワ=桑の実という言い方をするのかもしれません。

サルナシ – Wikipedia

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