上條晴夫先生のリフレクション・ワークショップに行ってきました。

今年初の勉強会に行ってきました。タイトルはリフレクション・ワークショップ。リフレクションってなんだろう?くらいにまっさらな状態で参加したのですが、終わってみれば、なんて沢山のお土産(目からウロコが落ちる瞬間)をもらったんだろうという感想です。

教育関係者向けのセミナーでしたが、リフレクションは万人の役に立つものだと思うので、それを前提に読んでもらえたらと思います。

リフレクションって何だ?

リフレクションは教育だけでなく人材育成や心理学でも使われる用語です。日本語では「内省」と訳されますが、今日学ぶリフレクションは東北福祉大学の上條晴夫先生が大学で教えているものです。

今日の参加者は児童英語講師や小学校の先生だったので、「教える」場面での活用でした。

教室で生徒に何か教える、直後に振り返る、振り返りから次に繋がる気づきを得る、また次の機会に実践してみる、を繰り返すサイクルは、あたかもPDCAのようで、「上手く教えられるようになる」ための一つの型だと思うのですが、そのサイクルの中の振り返りがリフレクションにあたります。

振り返りと言っても、どうやればいいんだろう?何を振り返るのか?どのタイミングで振り返るのか?どんなふうに深めていくのか?

それは実際にやってみないと分からないことが多く、言葉ではとても伝えきれないものでした。むしろ、言葉で拾いきれないものに気づくのが上條先生のリフレクションだと感じました。「言葉で拾いきれないもの」は「実践知」とも言えて、職人技的な、ほんのちょっとした違いなんです。

少人数でワークをした後、一人で紙に向かって振り返ったり、グループで話し合っていると、言葉で拾いきれないところに「そうか!」と思えるヒントがあったことに気付きます。同じ場にいて、同じことを見て聞いて話しているのに、各々違う気付きがあるのが面白いです。

▼上條先生の司会で、みんなの前でも率直に感じたことを話せます。

理路整然と上手く話せなくても、上條先生のリードで安心して自分の感じたことが話せます。上條先生は「ポジ(ティブ)出し」と言って、良かった点を振り返るので振り返りも辛くありません。リフレクションは内省であって、反省ではないんです。

私だけの、私だから「うまくいく方法」の鍵を探す。

当たり前だけれど、例えば会話上手になる本を読んでも全員が上手くなんて出来ません。なのに、なぜか私達はどこかにもっといい答えがあるような気がして、何冊も似たような本を読んだり、「教えて、教えて!」と誰かに答えを聞きにいったりします。

私も無意識に、どこかにピカッとした正解があるような気がしていました。自分も結構「教えてちゃん」だったと思います。

でも、誰かが正解らしきものを教えてくれても、その人と私は性格も違えば、環境、全て違います。その人が上手く出来たコツが私には合うとは限らず、一見、正解に見えても、自分には出来ない時も多かったです。やってみた結果をもう少し深掘りして、修正→試行を繰り返せば良かったのに、すぐにあきらめて外に答えを探しに行っていました。

リフレクションをやってみると、深く深く小さなテーマを自問自答するので、ある時ドンっと「これが上手くいくポイントかも!?」という本質っぽいものにぶつかります。しかも箇条書きで数分でやるので「悩む」というのとも違います。私に合った「私がうまくいく方法(次回修正してみる点)」は、こうやったら見つかるのか…と驚きました。

外にあるんじゃなくて、自分によく聞けばいいんだ。

そのやり方を、今日のリフレクションのワークショップを体験できたのが、今日一番の収穫でした。年初からなんだか幸先いい感じです。

▼今日のノート

上條晴夫先生の本はたくさん出ています。

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