そろそろ冬シーズンも終わりに差しかかってきましたが、今年はスノーシューや歩くスキーでずいぶん遊びました。
先日行ったのは、西岡公園の「かんじきウォーク」ツアー。
スノーシューを履くと、夏の間は笹が生い茂って人が入れない森の中にもどんどん入っていくことができます。本州では動物の足跡は、雨でぬかるんだ跡や土が湿っぽい限定した場所でしか見られないそうですが、北海道は雪があるので冬の動物の足跡が比較的簡単に見ることが出来ます。
こういった週末の過ごし方をすると、改めて北海道に暮らしている楽しさを感じます。
西岡公園は自然がいっぱい。
西岡公園は住宅地にありながら、とても自然が豊かな公園です。公園の奥は白旗山に続く森が広がって、トンボやサカナ、ホタルなど、たくさんの動物が住む貴重な場所です。
今回は北海道大学でイタチやテンの研究をしている先生がガイドをしてくれました。この公園にも何種類かイタチやテンがいて、ひんぱんに調査に来られているのだとか。
私の子どもが、ここのトンボの生態調査をする「西岡ヤンマ団」に以前お世話になっていた時に教えてもらったのですが、この公園では50種類ちかくのトンボが見つかっているのだそうです。一箇所でこんなに多くのトンボが見られる場所はそうそうなく、西岡公園は北海道有数のトンボの生息地です。
街の中にあるのに、研究対象になるような動物がたくさんいる場所はなかなかありません。たまにこの公園にペットを捨てたり、生態系を壊すような事をする方がいて胸が痛みます。
▼西岡公園全体地図(西岡公園公式サイトからお借りしました)
動物の足跡を見分けられるようになりたい。
▼西岡公園では毎月、色々なイベントをやっています。3月に専門家の方が案内してくれるツアーを見つけていそいそと申し込み。
▼公園の管理事務所に集まって、スノーシューを借りたり、スケジュールの説明を受けたりします。コピーして作られた動物の足跡の見分け方を書いた小さなガイドブックも手渡されました。
ホワイトボードの上に置かれていますが、公園事務所には「哺乳類の足型・足跡ブック」や野鳥の見分け方などの本が販売されていて、こういった本を買えば自分たちで自然ウォッチングを楽しめていいなと思いました。
▼大きな西岡水源池に点々と動物の足跡。動物なら池の上も歩いて渡れるんだ・・・。(氷の下は常に水が流れていて、氷は薄く人間が乗ったら割れてしまうとのことです)
▼膝くらいまである新雪の中をスノーシューで雪をかき分けながら進みます。
▼あちらこちらに足跡が。ガイドの先生が「これは狐ですね」と言われるのですが、自分じゃ、さっぱりどの動物か見分けがつきません。
▼これはリス。大きな後ろ足と、小さな前足をそろえてピョンピョン飛ぶように移動するのが特徴だそうです。
▼途中でキツツキのたぐいの鳥が穴をほった跡を発見。木の下に新しい木の皮が沢山落ちていますので、比較的気づきやすいかも。
途中で水源地を見渡せる場所で、あたたかい紅茶とクッキーで休憩したのですが、丁度少し疲れたところだったので、水源地を眺めながら一息つける良い時間でした。
午前中に2~3km雪の中を歩き回って、心地良く疲れた頃に事務所に戻って解散です。普段の日もスノーシューをレンタルしてくれるので、大体コースのあたりもついたし、今度は自分達でも動物の足跡探しに来れそうです。
フリーで来られる方は、奥の湿地はちょっと注意です(もしかして、奥の湿地は普段は開放していないかもしれません)深く雪が積もっていて見えないのですが、木道の下を小川が流れているので、うっかり入ると木道を踏み外して小川に落ちる危険性があります。私も2,3度足を踏み外しそうになりました。
市街地に接していながら、色々な動物の足跡が見られる西岡公園のお話でした。
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