20年使っていた手袋が破れました。
イタリアのフィレンツェに行ったときに買ったものです。とても気にいっていて、あちこち直しながら使っていたのですが、いよいよ縫っている糸が弱ってきてどうしようもなくなってきたので捨てることにしました。
この手袋を使っていた時の快適さと、 20年使えたことを考えると全くお買い得だったと思います。
今日は、なぜフィレンツェの手袋がいいかを書きたいと思います。
20年使える耐久性。
手袋に限りませんが、イタリアの職人が作った革製品は丁寧に作られていて非常に長くもちます。
特にフィレンツェは職人が多くいて、小さな工房で作られた革製品が比較的安く手に入ります。
イタリアでいろんな都市に行きましたが、有名な都市の中ではフィレンツェが品質と値段のバランスが1番良かったと思います。
職人さん自身が直接工房で商品を売っていたり、職人さんの気持ちをよく理解している店舗も多いです。自分達が作った商品に愛情と誇りを持っているのを感じます。
もちろん他の都市でも良い店は沢山あります。
イタリアのどこであっても、職人の心意気が感じられるお店であれば、そこの商品は良いものが多いです。
この手袋も、まさかこんなに長持ちするとは思いませんでした。
目の肥えたイタリア人のセンスは確か。
イタリアはファッションでも有名ですが、目の肥えたイタリア人の好むものは一味違います。下はメンズの手袋。
写真でうまく色が出ると良いのですが、この手袋の色は黒ではなく濃紺です。実際につけてみるとこの微妙な色のニュアンスがなんとも素敵です。
こちらは5年くらい前に買った手袋ですが、アイボリーの方は店員さんに勧められて選んだ色です。
勧められないと選ばなかった色だと思うのですが、合わせてみるとやはり一味違って買って良かったなと思います。
日本人はつい無難な色を選びがちですが、センスの良いイタリア人の色彩感覚は卓越したものがあります。
もし、店員さんの身につけているものが素敵だなと思ったら、オススメを聞いてみてください。おそらく日本では中々買えない色やデザインに出会えると思います。
ジャストサイズを選んでくれる。
手袋を買うときは手袋専門店があるので、そちらに行ってください。ポンテベッキオのたもとは観光地ですが、何店か古くからやっている手袋専門店があります。
そこでは店員さんがお客さんの手を見て、ジャストサイズを選んでくれます。
試着すると、ちょっとキツイかなと思うのですが、彼等の目は確かで、言う通りにしてキツすぎたことはありません。馴染んで伸びることも見越して勧めてくれています。
どれも10年選手。少し奮発しても大丈夫です。
長く満足して使えるなら、少し奮発しても元が取れます。
裏にカシミアやラビットファーを張ったものなど、暖かくてリッチなものを買っても日本で買うことを思えば全然安いです。
何だかんだと言ったのですが、本当に長く使った手袋が愛おしくて、ありがとう代わりに今日の記事を書いたようなところもあります。
人生で、後どれくらいこんな大好きな物に出会えるかな。また良い出会いを期待しながら待つこととにします。
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