グラスルーツ「小学生地獄の英語合宿」を見学してきました。自分の限界に立ち向かう。

ちょっと個性的な子供向けの英語合宿を見学してきました。小学生向けの日帰り英語合宿です。

私がこの会を主催している池亀先生(がめら先生)とNPO法人グラスルーツを知ったのは、静哲人先生が池亀先生(がめら先生)の生徒の発音をべた褒めしていたからでした。

恐るべし、こども英語落語→http://cherryshusband.blogspot.jp/search?q=%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%90%BD%E8%AA%9E

注*EETRACはグラスルーツの英語落語部門の名称です。

札幌では初めての開催で、15名ほどの高学年対象の合宿です。通常は二日間あるところが日帰りなので内容をしぼったショートバーションでの合宿でした。

どこまで出来るか?発音を練習する。

今回の合宿で印象的だったのは発音の指導でした。

日本語にない音を出すという事は、普段使ってこなかった筋肉の動きが必要なのですが、説明を受けても多くの人がどうやって動かせばいいか分かりません。ましてや英語の音を聞くだけで、きっちりと音を再現できる人は本当にわずかです。

 

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構音器官。ネットで学ぶ発音教室より。

「発音ができる=構音器官の新しい動きを手に入れること」です。速読する際の目の動きを身につけるプロセスも同じですが、普段使っていない体の新しい動きをマスターするのは本当に大変です。大人でも難しいことを、どこまで子ども達に教えるのか、興味津々で参加しました。

「地獄」という言葉は、真剣に取り組もうと覚悟を決めさせるため

受付を済ませて会場に入ると、遊び気分の子や、不安そうな子、色々な子供たちの顔があります。

がめら先生は、子供たちと仲良くなりながら、話をしながら、少しずつ覚悟の階段を上らせます。そして子供たち自身の頭で「成長するってどんな事だろう?」と考えさせます。

成長とは粘り強くあきらめないことだと定義して、「なっとうみたいな感じ」「水あめ」なんて言葉で表現する子もいました。

子ども達に「自分も成長したいな」という暗黙の空気が広がった時に、がめら先生は子供たちに覚悟をうながす言葉を投げかけます。

今からやることは、簡単なことではない。がんばっても上手く出来ないこともいっぱいある。それでも投げ出さないで、一所懸命やる。その繰り返しが成長なんだ。

その瞬間に子供たちの顔がきりっと変わって、これからがんばる準備が整いました。

いよいよ発音の指導が始まる。

まず、顔の筋肉を意識しながら英語らしい音を出すための口の形を練習します。普段使わない頬の筋肉を使うので、疲れたほっぺをさすっている子もいます。

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手のひらを使って、舌の形をどのようにすればどんな音になるかを確認。体感を使って理解させるのも手法のひとつ。

次に、子供たちに体を使って体験させながら、有声音、無声音の違いを教えていきます。

私は、子どもに有声音、無声音の違いまでしっかり教える先生を他に見たことがありません。

昼食の後は場所を変えて、気分一新。

ランチをはさんで別の部屋に移動します。折々に休憩はあるものの、一日びっちり勉強するので、場所を変えて集中を途切れさせないようにという配慮です。

午前中に習ったことをベースに、その体験をまとめあげ、rやthなどの日本語にない音に挑戦していきます。鏡を見ながら先生のOKが出るまで、ひたすら練習です。

がめら先生の指導の特徴ですが、本当に正しい音が出るまでOKが出ません。

一般的にはここまで子どもに発音の正しさを求めませんし、発音指導をしてもなかなか上手くいかないので、適当なところでOKを出してしまっている指導者が多いように思います。

がめら先生の指導を山で例えると、きっちり頂上まで連れて行く覚悟と自信をもって、いっしょに登っていっているイメージです。必要なところで励まし、絶対に登る、大変だけれども最終的には全員必ず登れるという見通しをもって事にあたっている印象を受けました。

自分への挑戦。出来ないことを出来るに変える努力。

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それぞれが自分の課題に挑戦中。わき目のふらず練習しています。

お手本を見せてもらっても、アドバイスを受けても、中々正しい音が出せません。口の中や舌の細かい動きなど意識したことがないので上手くいかなくて当然なのですが、ここが一番苦しいところです。

あきらめないよう、心が折れないよう支えながら、教える側も途中で投げ出さないで目標を目指していきます。頂上までは細かく道しるべがあるように、がめら先生に次に登るべき場所(発音の課題)が的確に与えられるので、みんな自分の課題にむかって真剣に取り組んでいます。

大変だから、山のふもとで登った事にしようではなく、大変だけど頂上を目指そう、たとえ頂上に着かなくても投げ出さなかった経験は本物の自信になる、そんな感じがしました。

英語を教えているようで、自信の持ち方を教えている?

合宿の最初と最後で同じ英語のフレーズを録画して、発音の変化を比べるのですが、朝いちばんには無かった音質が出始めてます。

今回は日帰りで時間が足りなかったけれど、通常の一泊二日の合宿であればもっとハッキリ違いが出てくるとのことでした。以前の合宿の動画も見せていただきましたが、確かにその通りでした。

子ども達も、今日は完成するところまでは出来なかった、でも小さな合格はいっぱいもらった。何より諦めなかった自分が誇らしい、という自信が芽生えたように見えました。

保護者さんからの感想で、「困難にぶつかって、それを何とかしようと踏ん張った経験がなく、社会に出てから苦労する人を多く見るが、子どものうちにこの様な形で踏ん張る経験をさせてもらってよかった」という言葉が印象的でした。

英語の合宿なのですが、英語のスキルアップ以外の事にも価値を見出されている保護者さんが多かった気がします。

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